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杉山 文野

杉山 文野(スギヤマ フミノ)

現 職

株式会社ニューキャンバス 代表取締役
特定非営利活動法人 東京レインボープライド 共同代表理事
渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員

略 歴

1981年東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。トランスジェンダー。
早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。ジェンダー論を学んだ後、その研究内容と性同一性障害である自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。韓国語翻訳やコミック化されるなど話題を呼んだ。
卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。帰国後、一般企業に3年ほど勤め独立。
現在は日本最大のLGBTプライドパレードである特定非営利活動法人東京レインボープライド共同代表理事、セクシュアル・マイノリティの子供たちをサポートするNPO法人ハートをつなごう学校代表、各地での講演会やメディア出演など活動は多岐にわたる。
日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ条例制定に関わり、渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務める。現在は一児の父として子育てにも奮闘中。

主な講演テーマ例と概要

はじめてのLGBT ~性の多様性と人権~
2015年春、某大手企業が7万人を対象にスクリーニング調査を行ったところ、7.6%がLGBTであると回答したとの報告がありました。これは日本で7%程度とされる左利きや血液型AB型の人たちとほぼ同じ割合となります。「そんな人会ったことない」と思われている方は、会ったことがないのではなく気づかなかっただけかもしれません。「いない」のではなく、「言えない」という現実があるのです。オリンピック憲章にも性別や性的指向による差別禁止の一文が入っており、オリンピック開催国としても、この課題への取組みは必須となりました。とはいえ決して難しく考える必要はなく、「LGBTってなんだろう?」「実際どんなことに困っているのだろう?」などなど、まずは知ることから始めてみませんか?
クラスに一人は必ずいる!?セクシュアル・マイノリティの子どもたち
13人に一人の割合と言われるLGBT。40人クラスならば3人はLGBTの子どもがいることになります。2015年春、文科省がLGBTの子供について配慮を求める通知を全国の国公私立の小中高校などに出すなど教育現場においてもその関心が高まっています。実際に、学校で講演を行う度に、私の元には生徒から「自分もそうだが誰にも言えない」「友達からカミングアウトされたが、どう対応してよいのかわからない」といったメールが届きます。本テーマでは、性同一性障害である自身の経験と知識をもとに、性の多様性と学校におけるLGBTに対する配慮、当事者からカミングアウトを受けた際の対応などについてお話しします。
ダブルハッピネス ~辛さが2倍なら楽しさも2倍!~
2006年、本の出版という形で性同一性障害をカミングアウトして以来、私の元には全国の当事者からのメールが殺到しました。誰にも言えない悩みを抱える当事者たちと一緒に歩みながら、自分自身も恋愛・就職・法律といった様々な壁にぶつかる日々。しかし、そんな壁すら楽しみながら過ごす毎日。この講演では自身のエピソードと大学院での研究テーマ「セクシュアルマイノリティと教育」を織り交ぜ、性について楽しく真面目に、そしてわかりやすくお話します。LGBTをはじめとするセクシュア・ルマイノリティに関する正しい知識だけでなく、性同一性障害と向き合い、苦難を乗り越えてきた経験をもとに、誰もが抱えるそれぞれの「生きづらさ」を乗り越えるヒントをお伝えしていきます。

主な研修テーマ例と概要

LGBTと企業 ~職場でのダイバーシティを考える~
LGBTに対する企業の視点は大きく分けると2つ。ひとつはLGBTに向けた商品開発等、マーケットの開拓や企業のイメージ戦略として、もうひとつは職場で共に働くLGBTに対する職場環境の整備、福利厚生などについてです。渋谷区の同性パートナーシップ証明書発行を皮切りに大手生命保険会社が保険金を同性パートナーでも受け取れるよう配慮を行ったり、携帯の三大キャリアにおいても同性間での家族割引が活用できるようになるなど、企業がLGBTフレンドリーさを競う時代へと突入しました。一方で、まだまだLGBTに対する理解が進まず、無理解な発言が問題となり、職員や議員が辞職に追い込まれるといったケースも相次いで話題になりました。今後更にダイバーシティ化していくビジネスシーンにおいてLGBTに関する正しい知識を身につけることは、ビジネスマナーとして必須条件です。国内外の事例や自身の職場での経験を元に、今日からでもはじめられる取り組み等、具体的なお話をさせていただきます。

主な実績

野村証券/電通/ゴールドマンサックス/リクルート/丸井/NHK/中京大学/大阪府立八尾北高校/枚方市立長尾西中学校/高知県教育センター/東京弁護士会研修/安来市学校保健会/ニライ消防職員協議会/江東区男女共同参画推進センター  他多数

参加されたかたの感想

<某 企業>
知識を得るきかいはあっても実際の生の声を聞けることはあまりなかった。雇用に携わる仕事をしている我々として、今後どうしていくのか考えたい。
初めて聞く話が多く、とても勉強になった。13人に1人など、マイノリティというマジョリティ側の視線で語ることの危険性について学んだ
劇的だった。まさに価値観というかあり方の違い。マネージャーが理解を深めなければ多様性は生まれるわけがない。学びが多かった。
世界から見た日本の状態など、知らない情報が多くて勉強になりました。商品対応も本気で検討します。
<某 中学校>
今もLGBTに悩んでいる方達が多くいると思うので、皆楽しく自由に平等に生きて行ける社会を作っていきたい
私はLGBTの人達はただの個性として、1人の人間として接していこうと思います
違いを受け入れ、人を尊重する、それだけなのだと思いました
人と違ってもいいんだと思うと、心が軽くなった気がしました
自分のことを信じ、常識などにとらわれず、やりたいことをして、最後はこれで良かったと考えられるよう日々を大切にしたい

主な著書

杉山文野著書(共著)  『NHK「ハートをつなごう」LGBT BOOK』 共著(太田出版 2010/7)
杉山文野著書 文庫 『ダブルハッピネス』 (講談社 2009/12)
杉山文野著書 単行本 『ダブルハッピネス』 (講談社 2006/5)
漫画 『ダブルハッピネス』